【2021年5月開催】 実務セミナー
ミスなく進める! 算定基礎届の実務
毎年7月に行なわれる「定時決定」。年に一度の手続きですが、従業員の保険料額を決定するだけでなく、将来の年金額にも影響するため、正確さが求められる重要な手続きです。
本セミナーでは、算定基礎届に関わる基礎知識や具体的な手続きの流れ、万が一ミスが発覚した場合の対応など、7月に向けて確認しておきたい実務知識をまんべんなく解説します。
2021年5月13日(木) 13:30~16:30
講師:中山祐介氏(特定社会保険労務士) 社会保険労務士法人トムズコンサルタント 事業部長。
一部上場物流会社にて製造・物流現場の管理業務に従事。社会保険労務士資格取得後、2012年にトムズ・コンサルタント(株)に入社。労務相談業務対応を中心に、就業規則・諸規定の策定、セミナー・研修講師、社会保険・労働保険の手続代行業務、給与計算代行業務など人事にかかわる幅広い業務に従事。実務における現場感覚を大事に、多数のクライアントのコンサルティングに携わっている。
○標準報酬月額の決定と改定
○算定基礎届の実務
○随時改定(月変)の実務
○算定届出前後の留意事項、近年の改正事項など
▲セミナーの様子
毎年7月に行なう、社会保険の定時決定(算定基礎届)の手続き。従業員の社会保険料の計算の基礎となる「標準報酬月額」を決定する、年に一度の重要な業務です。給与から控除される保険料額はもちろん、従業員が将来もらえる年金額にも影響するため、正確な処理が求められます。そこで今回のセミナーでは、特定社会保険労務士の中山祐介氏を講師にお招きし、来る7月に向けて確認しておくべき算定基礎届に関する実務知識を解説いただくとともに、「随時改定(月額変更届)」や「産前産後/育児休業終了時改定」等、定時決定以外の時期に標準報酬月額を改定する手続きについても、ケースごとに整理して解説いただきました。
標準報酬月額の算定において留意すべきポイントとして、中山先生はまず、「現物給与」の取扱いを挙げられました。
標準報酬月額は、毎月の報酬から算定されます。この報酬には、基本給や手当、通勤費といった通貨で支給されるものはもちろん、通勤定期券や食事、住宅などの「現物給与」についても含まれますが、金銭でないために見落としてしまうことも多いようです。さらに、食事や住宅については被保険者の負担額によって報酬に算入されないケースもあり、判断を迷いやすいのだといいます。セミナーでは、どのような場合に報酬に算入されるのか、具体例を挙げながら詳しく解説いただきました。
セミナー後半では、算定基礎届の基礎知識を踏まえたうえで、実際に届出用紙に記入していく事例演習も盛り込まれました。自ら手を動かすことで、理解が深まり、知識が定着したと感じられた方も多かったようです。
そのほか、今般のコロナ禍の影響を受け時限措置として設けられている「新型コロナ特例改定」や、近年の改正事項についても整理して解説いただき、初心者の方から知識をブラッシュアップしたい経験者の方まで、広くお役立ていただける内容となりました。
実務をうまく進めるためのコツが詰まったセミナーの模様は、DVDまたは
【セミナー動画配信】でご覧ください。
(DVD収録時間:2時間24分16秒)