【2020年9月開催】 実務セミナー
経営改善に活かす! 決算書を読み解く勘どころ
決算書は、会社の経営状況を表す、経理担当者にとって大変身近な重要書類といえますが、損益計算書や貸借対照表の数字を追うだけでは、自社の状況を分析し、経営改善に役立てることはできません。
本セミナーでは、決算書(おもに貸借対照表、損益計算書)について、財務分析に必要な視点や、基本的な分析手法について学んでいただき、状況に応じてとるべき改善策のヒントをお教えします。
2020年9月11日(金) 13:30~16:30
講師:高岸直樹氏(税理士・二松學舍大学国際政治経済学部准教授) 1998年、税理士登録(税理士高岸俊二・直樹事務所)。上場会社からベンチャー企業まで、ニーズに応じた税務実務、経営を指導する一方、大学では会社法や金融商品取引法講義の教鞭をとり、税務と企業法務の両分野に精通。「企業実務」を始め、企業経営と法をテーマに執筆多数。2016年より二松学舎大学国際政治経済学部准教授(会社法、事業再生論)。
○はじめに~決算書分析の目的
○決算書の全体像
○決算書のどこを見るのか
○経営計画と指標
○おわりに~財務の観点からの投資
▲セミナーの様子
経理担当者として、日々の数字を把握し、きちんとした経理を行なうことは税務の観点から大変重要なことですが、一方で、財務の観点から、自社の強み・弱みやビジネスモデルの在り方など、経営に関わる様々な情報を読み解くことができる決算書の数字をしっかりと分析して自社の状況を把握しておくことも経理担当者の大きな役割のひとつといえます。そこで今回は、税理士であり、二松學舍大学にて会社法や金融商品取引法講義で教鞭もとられている、高岸直樹先生を講師にお迎えし、決算書を読み解き、経営改善に活かしていくための手法について解説いただきました。
高岸先生はまず、決算書の全体像として、「貸借対照表」「損益計算書」に加え、会社法上、非上場企業では必須とされていない「キャッシュフロー計算書」についても取り上げて解説されました。
「中小企業では、キャッシュフロー計算書を作成していない企業も多いと思いますが、ぜひ挑戦して、企業分析に役立ててほしいと思います」(高岸先生)
一般に、一定の会計期間のお金の流れを示す「キャッシュフロー計算書」は“過去”の数字であるといわれますが、高岸先生によれば、実は、会社の“将来像を示す素材”であるといい、企業分析をする上では大変重要になるのだそうです。
セミナーでは、数字の見方からケース別の改善策まで、丁寧に解説していただき、これを機に作成してみようと考えられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
セミナー後半では、さらに具体的な手法として、「安全性」、「成長性」、「収益性」など主要な指標を挙げて、それぞれ、決算書の数字からどのように検証し、評価するのかを解説いただきました。
さらに、高岸先生は、自社の状況を検証・評価するだけにとどまらず、将来につなげていくことの重要性を強調され、検証結果を次期以降の経営計画や予算に落とし込んでいくための具体的なノウハウについても指南いただき、大変実践的な内容となりました。
かみ砕いた解説による体系立てられたセミナーの模様は、お手元のDVDまたは【セミナー動画配信】でご覧ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大幅に定員を絞って開催いたしました。
(DVD収録時間:2時間26分39秒)