2018年10月18日更新
企業事例・調査レポート~会員アンケートより
[第1回] ハラスメント対策について
[企業事例・調査レポート]
2018年8月、
企業実務サポートクラブ会員に対して、各社のハラスメント対策についてのアンケートを実施、その結果をまとめました。
目次
<1>アンケート集計結果
- 貴社では、パワハラ、セクハラなどの各種ハラスメントについて対策を行っていますか。
- 「行っている」と回答された方にお伺いします。
それはどのような対策ですか。
- ハラスメント対策について、課題だと感じていることや困っていることがあればお聞かせください。
<2>解説:社会保険労務士法人和(なごみ) 社会保険労務士 岡野恵美子
貴社では、パワハラ、セクハラなどの各種ハラスメントについて対策を行っていますか。
■行っている…93%
■行っていない…7%
■わからない…0%
「行っている」と回答された方にお伺いします。それはどのような対策ですか。(複数回答可)
- 68%
- 社内相談窓口の設置
- 52%
- 就業規則などの規程の整備
- 43%
- 管理職向けの研修の実施
- 34%
- 社外相談窓口を設置
- 30%
- 従業員向けの研修の実施
- 14%
- 実態把握のための、アンケート等の調査の実施
- 7%
- その他
ハラスメント対策について、課題だと感じていることや困っていることがあればお聞かせください。
- 社内研修を行うことで、過剰反応するスタッフがいました。また、双方の意識が相手を攻撃することにあることが多く、関係改善が難しいと感じます。誰でも「加害者になる」という当事者意識を持ってもらうことが重要だと感じました。
- 弊社では、今の所大きな問題になっていないが、年々それらしい話を聞くので、講習会などを設けて全員の意識向上や対策を講じる必要があるが、どの様に計画していけば良いか思案中である。
- 管理職も含め、社員の知識不足
- 経営層、加害者の意識改革
- 被害者側の過剰な意識
- 相談窓口を如何に有効的に機能するようなシステムの構築
- グレーな部分のパワハラについての対応や何でもハラスメントと呼ばれている中でどれくらいハラスメントがあるのかをしりたい。
- 研修を実施したいが負担が大きい
- まだまだパワハラを受けた側に問題があると感じている管理者が多いこと。その認識を変えていかなければならない。
- 人数の少ない会社で、ハラスメントを行っている人が、管理部の人間であったり、役職者であった場合。
- 叱咤激励とハラスメントの境界線のとらえ方。上司の責任感や義務感による指導に対する、部下の理解不足。
- 受け取り手によって、判断基準が異なる。相手によっても判断基準が異なる。
- ハラスメント事態の線引きが難しい
- 判定が難しいところ。
- 相手によって不快に思うか思わないか論点がある
- 認識の相違
- 人によって認識が異なる点。
- どこまでの範囲について対応すべきか、わからない。従業員各人によって、まちまち。
- 年齢の違いによる認識のギャップ
- 指導とハラスメントの境界線。強く指導できない。