最終更新日:2024年8月29日
(1)全国交通安全運動の概要
全国交通安全運動は、交通安全に対する意識を高め、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣づけるなど、交通事故の防止を目的として、毎年、春と秋の2回実施されています。
2024年秋の運動期間は、9月21日から30日までの10日間です。また、最終日の9月30日は、「交通事故死ゼロを目指す日」とされています。
秋の運動期間中、全国的に重点的に取り組むのは以下の3点です。
- 反射材用品等の着用推進や安全な横断方法の実践等による歩行者の交通事故防止
- 夕暮れ時以降の早めのライト点灯やハイビームの活用促進と飲酒運転等の根絶
- 自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底
都道府県の交通対策協議会等は、これら全国的な重点事項のほか、地域の交通事故の実態等に応じて、地域的な重点事項を定めることがあります。
(2)安全運転講習の実施
全国交通安全運動に合わせて、マイカーで通勤する社員や業務で社用車を運転する社員に対して、安全運転講習を実施しましょう。
その際に利用を検討したいのが、各都道府県の交通安全協会、自動車教習所、コンサルティング会社などが実施している安全運転講習です。
たとえば自動車教習所では、次のような講習メニューを提供しています。
・新入社員向け安全運転講習
・中堅社員向け安全運転講習
・ペーパードライバー向け運転技能講習
・適性診断に基づく安全運転講習
・事故・違反者向けの安全運転講習
・ブラッシュアップ講習(安全運転再教育)
また、各都道府県の警察でも安全運転講習を実施しています。
たとえば、警視庁の「企業四輪交通安全講習会」は、火曜日、木曜日、金曜日(第3木曜日、第1・第4金曜日、祝日、年末年始を除く)、午前9時30分から午後4時まで行なわれています。開催場所は、東京都世田谷区にある警視庁の交通安全教育センターです。受講料は無料ですが、車両(普通車または軽自動車)を持ち込む必要があります。
その他の詳細は、下記を参照してください。
(3)国土交通省のマニュアルの活用
国土交通省では、安全教育マニュアル「自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う一般的な指導及び監督の実施マニュアル」(令和6年3月29日改訂)を各業態別に策定し、ホームページ上で公表しています。
このマニュアルは、トラック、バス、タクシーの運行事業を行なう事業者が実施すべき運転者に対する指導・監督方法をわかりやすく示したものですが、一般の会社・ドライバーにも参考になる点があります。